sumimoji

文字を形にしたプロダクトの代表といえば、 ロバート・インディアナの『LOVE』であろうか。
あの赤く塗られた大胆なモニュメントを見たことある人は多いだろう。
文字を立体にし、色を付け、重ねてみたり傾けてみたりするだけで、 それは強烈なインパクトを持つ。

『LOVE』は決して複雑な技術が評価された彫刻ではないが、 愛を象徴するものとして、現在では世界各都市に置かれている。
普段口にしている普通の言葉なのに(日本人はめったに口にしないか・・) それを視覚化することで、
その意味が再認識され、考えられ、愛されている。 これって面白いことだ。

形にすることの意味がここにある。 今回トウメイでは、アルファベット26文字を形にした。
当然、インディアナ作品のような、世界規模のコンセプトやシンボルを目的としたわけではない。
個人が楽しんでいただけるように、 個々が好きに組み合わせられるようにと、デザインしたものである。

私達は、言語も違えば名前も違い、好きな言葉もそれぞれである。
だからこそ、各自で選択し、組み、完成させてもらえるよう 26文字ばら売りのアルファベットを作った。

それが「sumimoji」である。
「sumimoji」は、1文字ずつ書道家の先生に描いていただいた文字を アクリルに落とし込んだプロダクトである。
それ故、全ての文字がオリジナリティと動きを持つ。

素材は向こう側がはっきり見える透明度の高いアクリルを使用。
もともとの毛筆の雰囲気を損なわぬよう、 墨黒、朱赤、鼠のシンプルな3色で縁取り、質感はマットに。
和の要素を塗装で活かした。 勿論、全ての文字が独立して立つようになっています。

そして全ての文字に愛嬌があります。
先行して販売している店頭では、 既に沢山のお客様がオリジナルの言葉を選んで購入されたが、
その中でも世界旅行中のカナダ人女性が選んだ「tabi」の文字が印象的であった。
「旅が大好きなの。それに、日本語には同じ読み方で沢山の意味があるから面白い。」という彼女。

【tabi】→旅、度、足袋・・ 足袋とはどんなものか説明をしながら、なるほどな～と思った。
和の要素でアルファベットでアクリル素材で日本語を作るって面白いな～と。
「sumimoji」はフォント自体がオリジナルの物なので、 アルファベットそれぞれが、他にはないユニークな形で表現されている。
3色ミックスでも、単色でも、 並べても重ねても、なんなら1文字でも、ちょっと面白いものができる。
意味のある言葉でも、意味のない文字列でも、 オリジナルのオブジェを完成させてください。

サイズ：53mm角 
素材：アクリル樹脂
価格 : ¥600（税別）